場面緘黙症をご存じでしょうか?
この記事では、場面緘黙症がどんなものか?を私自身の経験を含めて紹介しています。
場面緘黙症とは?
場面緘黙症とは、家族とは問題なく話せるのに、幼稚園や学校などで、ある特定の場面になると声を出して話すことができないことが続くのこと。
人によって症状は様々ですが、「わざと話さない」ではなくて声を発することができないのです。
また、自由に体が動かせない、行動範囲が固定される場面緘動という症状もあります。
私もそのうちの1人なのですが・・・。
私の緘黙症
小学校の頃から、どうして自分は他の人とうまく話せないのか?
家では話せるのに学校では、うまく声が出ない。
できない自分はおかしい、変なんだダメな人間だとずっと思っていました。そのせいか、知り合いを見つけても人を避けてしまうことが多度々あります。
緘黙症は話さないのではなく、声が発せない話せないのです。
表現の仕方ががなんとも難しいですが、喉をきゅっと絞めらているような、何かが詰まっているような感じでしょうか。
最近は、TV番組などでも何度か取り上げられるようになり、認知度も上がってきているようですが、まだまだ誤解されている部分も多くあるでしょう。
緘黙症は人見知りや内気など、ただおとなしい子とは違います。
本当は、もっと自由に話したいし、自由に活動したい他の子と同じように毎日を楽しみたいと思っています。
私はもうアラフォーですが、場面緘黙症という言葉をはじめて聞いたのは、たった数年前の某TV番組を見て初めて知りました。家族は誰も知りません。ただおとなしい性格だと思っていると思います。
こんな年になって、今さら誰か他に理解を求めようとは思っていませんが、それでも小さい頃から何度も辛く苦しい経験をしています。
このブログで、自身の心の整理のためにも、場面緘黙症と共に40年生きてきた経験を綴っていきたいと思います。
少しでも多くの人に場面緘黙症が認知されることを願っています。
場面緘黙症かも?と悩んでいる方は、下記をご参考にしてください。
(かんもくネット参照)
緘黙症種類
全緘黙症・・・どの場面でも全く話せなくなってしまう。
場面緘黙症・・・ある特定の場面で話せなくなってしまう。
場面緘動・・・ある特定の場面で、思うように体が動かせなくなる。
発症時期
2~5歳の間に発症する場合が多いそうです。しかし、6~8歳になるまで診断や治療はほとんど行われていません。ただの人見知りや内向的な性格とは判断しにくいからです。
診断基準
DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)より
1.家では話すことができるが、ある特定の状況(幼稚園・学校など)、場面では一貫して話すこと声を出すことができない。
2.この疾患により、学業上、職業上の成績の評価や、社会的な交流の機会を持つことを、著しく阻害されている。
3.このような状態が少なくとも1ヵ月以上続いている。
4.話すことができないのは、その状況において、必要とされている言語を知らなかったり、うまく話せないということではない。
5.コミュニケーション障害にはあてはまらず、広汎性発達障害またはその他の精神病性障害の経過中以外に起こるものである。
その他みられる症状
夜尿症や聴覚に関する疾患などを合併している場合が、場面緘黙症でない子どもに比べて多いという報告もあるそうです。
私は小学校のころ、人より低音が聞き取りにくく、病院での治療により聴力は正常範囲内には改善しましたが、それでも他の人に比べると聞こえにくく、テレビの音量を大きくしたり、調子が悪い時には何を言っているのか全然聞き取れないことがあります。
もしも、自分自身も含めてお子さんや身近な人に
場面緘黙症とみられる方がいれば、そっと教えてあげてください。
ずっと苦しんでいると思います。
専門機関への相談をお勧めしてみていいただければ幸いです。