成長すれば緘黙症は治る場合もありますが、私のように緘黙症をかかえたまま、大人になる場合もあります。
緘黙症かかえていると、二次障害(不安症や対人恐怖症など)が出ている人も少なくないと思います。
そのため、最初は上手くいっているように見えても、段々とコミュニケーションが上手くいかなくなり、距離を置かれたりと最終的には辞めてしまうことも…。
仕事を何度も変えるのは心理面でもよくないです。長く務めるためにも、ご自身の緘黙症の症状に合わせた職種選びは重要です。
私の経験上から以下の職種をお勧めします。

場面緘黙症の人が向いている仕事
まず、就職活動には面接試験が必須になります。面接なんて無理!と思う人は、正社員ではないですが派遣会社を利用するのも有りだと思います。(派遣から正社員へという制度もありますので)どんな仕事にも、人とのコミュニケーションが必要になりますが、できるだけ人との接触が少ない職種を選ぶといいでしょう。
- 掃除の仕事
- システムエンジニア
- プログラマー
- ホテルのベッドメイキング
- 図書館司書
- 漫画家
- 作家
- 在宅ワーク
- アフィリエイター
- 工場の製造ライン
- ポスティング
- クラウドソーシング
- 翻訳家
- 芸術家
- イラストレーター
障害者手帳をお持ちの方は、障害者枠での雇用がありますのでハローワークで相談してみてください。

緘黙症の私の仕事
初めて就職した当時はまだ、携帯電話もまだ一般的には普及されておらず、緘黙症について知らないままでした。
私は幸いにして、聞かれれば答えられるぐらいに改善していたため
面接試験はものすごく緊張はしましたが何とかクリアしました。
最初の就職先は、一般的にも名の知れた大手企業でした。
仕事内容は、ある現場の管理をする仕事でしたが当然、会議やグループミーティング、取引先への電話など、人とかかわる仕事内容でした。毎日精神的にへとへとで上手くできない自分に自己嫌悪に陥り自分を責めてばかりいました。
結局、3年ほどで退職することに。
虐められていたわけではありません。皆さんとても親切にしてくださいました。精神的に限界がきての退職でした。
その後も、工場の製造ラインやCADオペレーター、一般事務などを経験しましたが長くは続けられませんでした。
現在は在宅ワークをしています。
自宅で設計図を作成しています。
基本的にはメールや電話で仕事のやり取りをしています。
電話も最小限しかしません。
電話は在宅ワークを始めたばかりのころは、話す内容を紙に書き、”これでもか”というぐらいシュミレーションし、電場番号を押しては消しての繰り返しでした。
電話をかけるのに1~2時間はかかっていました。
数年たった今では緊張はしますが、以前よりはスンナリ掛けられるようになりました。
人と接触することが、ほとんどないので人間関係のストレスは無くなりました。
私としては在宅ワークをお勧めします。
今はアイデアしだいでネットで稼ぐこともできます。
アクセサリーを作って売るとか、イラストや絵をかいて売るということもできます。嵌っていることを仕事につなげることもできます。
緘黙症の人達の少しでも役に立てれば幸いです。