こんにちは、とりです。
わたしの子どもが小学生のころ、緑の山々にかこまれて、シカやイノシシ、玄関開けたらたまにサルがいる最高の自然環境の中で暮らしていました。
ようするに、ドが付きそうなほどの田舎で古~い家を借りて暮らしていたときの話です。
こんな感じの古い家でした。
昔の家なので、収納がなく、押し入れのような物はあったけれど狭い。
仕方なく床の間に衣装ケースなどモノを収納していました。
物を置いたせいで、床の間がごちゃっとして見た目が良くないので、突っ張り棒をして布で目隠ししました。
床の間がある部屋の隣を居間として使っていました。
借りる前に一度家を見ているのですが、その時には全く気が付きませんでした。
住みはじめたその日に気づいたのですが、、、
常に視線を感じるのです。
床の間から。
居間でわたしが座っている位置から、対角線上に床の間がありました。
床の間がいつも目に入るのですが、布の隙間から、いつも誰かに視られているような視線を感じるのです。
わたしはその当時、在宅で仕事をしていたので、本当に常に視線を感じながら過ごしていました。
それも、敵意がある感じなんですよね。
睨まれている感じです。
その床の間の部屋で、布団を敷いて寝ていたのですが、子どもが寝るときに床の間にひいているカーテン(布)を端まできっちり締めようと引っ張っていました。
家にあった適当な布で、カーテン替わりにしたので微妙に足りなくて、端に隙間ができていました。
子どもに「なにしてるの?」と聞いたら、「なんか見られてる感じがして嫌。だから端っこまでカーテンが欲しい」と言い出したんです。
さらには、遊びに来て泊まっていった妹まで同じことを言うのです。
(やっぱり何か居るんだな、、。でも視線だけだし害はなさそうだし気にしないでおこう、、。)
視線を感じつつも、気にしないように過ごしていました。
しかし、ある日、強烈な視線を向けられました。
その晩、真夜中にぱっちり目が覚めてしまい、と、同時に見られている視線を感じました。
何処から見られているのかと、頭の上から順番にたどっていくと、、、
やはり、あの床の間でした。
床の間からの視線だと感じた瞬間に、血走って見開いた眼が私の頭の中に入り込んできました。
ゾッとしました。
はじめて恐ろしくなりました。
次の日、とりあえずの対処(?)として床の間に向かって、頭を下げました。
申し訳ないが、しばらくこの家に住まわせてほしいと。
それが功を奏したのかは分かりませんが、視線は感じるも血走った眼を視たのは、あの1度きりでした。
この家の管理人は、お隣さんでした。
何かの話の流れで、この家には小さいころ家族で住んでいて戦時中に亡くなったお父さんの仏壇が、床の間にあったそうです。
その仏壇はお隣さんの家に移動されているのですが、仏壇の移動のときには「魂抜き」などをしないといけないと聞いたことがあります。
それが上手くいかず、床の間にお父さんの魂が残っていたのでは、、?と思います。
8年ほど、この家の視線の主(亡くなったお父さん?)と共に無事に住まわせてもらいました。ずっと視線は感じていたけど、、。
最後にもうひとつ、確証はないのですが、この家に住み始めたころ、わたしが夜寝るときにウトウトしかけると、バキバキというものすごい音で家鳴りが鳴りビックリして目が覚めるということが、たびたびありました。
これも、床の間に頭を下げたころから無くなりました。
なので、視線の主のちょっとした嫌がらせだったのでしょうか、、、?